トラブルエピソード

無銭乗車事件

実は私は、中学3年の頃、バスの無銭乗車をしてしまったことがあります。(既に時効ですが、済みません…)

その日は、学校の行事で青森市の文化センターで開催された演劇鑑賞の帰りだったと思います。

文化センターは自宅からかなり遠方にあったので、移動手段はバスを使うしかありませんでした。

演劇鑑賞が終わり、私は帰宅するためにバス停に向かいました。しかし人が大勢並んでいたので、混んだバスに乗るのが嫌だった私は、しばらく歩いて次のバス停から乗車することにしました。

次のバス停までは徒歩で5分ほどです。

(大人になった今であれば、バス停が混んでいていたら、一本やり過ごして次のバスを待てば、座れる可能性が高くなることは分かります。しかし中学3年だった私はそこまで考えられませんでした。)

次のバス停にたどり着く前に、途中でバスに追い越され、次のバス停にたどり着いたら今度はまた待つのが嫌になり、さらに次のバス停に歩いたりしている内に、既に30〜40分ほど歩いてしまい、やっとタイミングよくバスに乗れた地点は、次のバス停がもう降車駅でした。

バスから降りる時、バスの運転席の上部に設置されていた料金表示板(電光掲示板ではなく、回転式のアナログな表示板でした)を見ると、私が乗車した時に引いた整理券の番号の料金がまだ表示されていませんでした。

私は、一瞬「?」と思いましたが、「きっと一駅だけだから運賃無料区間があるのだろう」と思い、料金箱に整理券だけを入れて、運転士さんの脇を通り、バス前方のドアから降りました。

運転士さんには、なぜか何も注意されませんでした。

家に帰った私はしばらくこのことを考えた後、もしかして家族の誰もバスの運賃無料区間のことを知らないのではないかと思いました。自慢したくなって夕食の時間に、母親に「バスはバス停一個ぶんくらいだったら、タダで乗れるんだよ!」と嬉々として話しました。

すると、それを聞いていた父が、私がわざと悪知恵を働かせて無銭乗車をしたと思ったらしく、急に血相を変えて「中学3年にもなって、バスに乗っておきながら、無料だの、お金を払わなくていいだの、そんなことを思う人間なんているはずがない。番号が表示されていなかったら普通運転士に聞くだろう。本当に運転士は何も言わなかったのか?」と激しく叱責してきました。

そして、「平気で無銭乗車するとは、とんでもない子供だ! お前は学生服を着ていたんだから、どこの学校かもバス会社にバレている、学校に連絡されて呼び出される前に自首させなければ!」と大騒ぎし始めました。

私はこの瞬間まで、自分の行為が無銭乗車だとは思いもよらず、単純にバスの料金表示版に整理券の番号の料金が表示されていなかったので「運賃無料区間」だと信じて疑っていませんでした。

父に悪意があったと決めつけられ、悲しくなった私はボロボロ泣きながら「本当に無料だって思ったんだって!」と大声で訴えました。

一瞬黙り込んだ父は、急に笑い始めました。

「わざとだったら自首させようと思ったけど、本当にわざとではないのならば、仕方ない」と言って、父はしばらく大笑いしていました。母も父に合わせて笑っていました。

結局、それ以上大ごとにはなりませんでした。

父は私とは普段殆ど会話がなかったので、この出来事は鮮明に記憶しています。

今でも、バスの料金表示版を見ると、手元の整理券を握る手に脂汗をかいてしまいます。

SuicaやPasmoなどの電子マネーが使えるようになって、本当に良かったです。

【この投稿について】
この投稿は、妻に1時間ほどヒアリングをしてもらい、前後関係やその時の気持ちを整理して書きました。
私は感情と前後関係を繋げることが苦手です。

▼答えるのが簡単な質問
「どこで?」「誰が?」「なんて言ったの?」「どう思ったの?」「どう感じたの?」など

▼答えるのが難しい質問
「何に対して悲しかったの?」「どうして怖かったの?」「本当は何を言いたかったの?」など

▼答えるのにかなり時間がかかる質問
「なんて言われたら傷つかなかったの?」「どうして欲しかったの?」など

このようにヒアリングしてもらって、自分でメモをとれば、自分でもストーリーをなんとか書くことができます。
自分で自分のことを書くと、独りよがりな文章になりがちです。
書き終わったら音読するようにしています。
このようなトレーニングで、感情表現や相手の気持ちを理解する能力が向上するそうです。

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